先ず歯医者とは?
先ずあなたの歯を守ってくれる歯医者とは何者か?
6年制の歯科大学に入学して、2年間は一般大学同様、英語、ドイツ語、ラテン語、化学
物理学、数学、生物学など一般教養を学びます。
そして、3年生から基礎医学を学び、生化学実験、物理実験、細胞を標本にして顕微鏡
下でスケッチしたり、解剖学も学ぶようになります。この解剖学では、抜去歯がどこ
の歯か試験があったり、歯の彫刻をしたり美大の様なこともします。
4年生になると、入れ歯を製作したり冠や金歯を、ワックスから金属をと溶かし鋳造学
も学びます。実際にマネキン人形で人工の歯を削ったり、実践の研修も増えてきます。
ご遺体で人体解剖学も学びます。
5年生から登院と言って、歯科医師のインストラクターと一緒に、実際に患者様を診療
していきます。
その中で、入れ歯や詰め物、かぶせ物、抜歯等のテストケースがありそれにインストラ
クターの先生から合格印をもらわないと進級出来ません。
最高学年6年生になると、歯科医師国家試験に向けての総合的な勉強をしなければなり
ません。
歯科補綴学、歯科保存学、歯科麻酔学、歯科理工学、歯科矯正学、歯科衛生学、小児歯
科学、口腔外科学、内科学、生化学、生理学など
母校日本歯科大学は、2つの門にパスしないと歯科医師国家試験が受けれません。
まず、6年間の卒業試験、そして卒業後の学士試験、この2つの門がとにかく険しく
160名いた同級生が3分の2に振るい分けられます。
そして、現在学士にパスしても歯科医師国家試験で約3割が落とされる現状です。
晴れて、歯科医師になれても1年間は公的な歯科医療機関で研修を積まなければ開業
出来ません。
以上が一人前の歯医者になるための通らなくてはならないいばらの道のりです。